リョクトウ(緑豆)〈Mung Bean〉 リョクトウは中国では普通の食品であるが、 治療目的で食べることもしばしばある。特に夏には 熱暑病、あせも、発疹の予防に食べることが多い。私の好きな食べ方は、氷砂糖で甘く味付けしたリョウトクのスープを作り、 冷やしてから飲む方法である。
 リョウトクは食品としても薬品としても長い歴史を持ち、最古の記録は紀元10世紀にさかのぼる。最も有名な利用法は食品 (きのこ)やハーブ(とりかぶと) を含む各種の中毒症状に対する治療である。現代ではさらに範囲が広がり、産業及び環境上の中毒(農薬、貴金属など)の対処 にも利用されている。いくつかの 利用法については、近年の中国ハーブ誌、医学誌に掲載されている。
 リョウトクは従来型の栄養素が豊富に含まれている。 蛋白質、炭水化物、繊維質、 ミネラル、ビタミン、脂質などである。現時点では確認されていないが、他の栄養素も豊富に含まれているに違いない。なぜな らば、従来型の栄養素では、解毒 及び解熱作用の説明がつかないからである。
 やけどの治療と治癒における特に後を残さないと言う効果、また最近、にき び、黒色面ぼう(黒にきび)の 治療に使用されているということからして、リョウトクの粉末スキンケア化粧品にも使用するという新しい方向性が見えている。
一言注意を申しあげたい。 大量の果実や野菜を食べることの出来ない人は長期間リョウトクを摂取してはならない。

種 別ササゲ属(マメ科)
利用部位種子
効能解毒、解熱、利尿、抗脂肪血漿、
伝統的用途あせも、発疹、夏期熱症候群(不眠、興奮、渇きなど) 、熱射病、食中毒、薬中毒、「有毒」状態(丹毒、よう、ちょう、おでき、腫脹、ただれ等)
近代の用途〔内用〕農薬及び金属中毒(殺虫剤、鉛)
、流行性耳下仙炎、赤痢、腸炎、消化不良