なつめ〈Jujube、Commom〉 なつめの実は中国では「気」の強壮剤として最も愛好されているハーブのひとつに数えられている。中国では食事療法に使用される 頻度が高く、また、記録によれば紀元前800年から安全性を確認されている。肌をなめらかにし、しっとりした感じを与え、輝きを 増すという評判があるため、冬のあいだ皮膚が乾燥したり、かゆみをおぼえたときにはスープにして飲むことが多い。
なつめの実は従来型栄養素(ビタミンA、B2、C、βカロチン、アミノ酸、微量ミネラル等)と非従来型栄養素(フラボノイド、 ステロール、トリテルペン、トリテルペングリコシド、循環APM等)を豊かに含んでいる。これら双方の栄養素が効果を生み出して いるのであろう。
なつめに異常な人気が集まっているため、科学者がその秘密をさぐろうと分析した結果、断片的な証拠 を発見したが、それらが伝統的な効果と関連があるかどうかはわからない。例えば、なつめの実には、自然界でこれまで発見されている 限りにおいて、最高の高密度循環性AMP(アデノシン-3’、5’-モノフォースターゼ)が含有されている。循環性AMPの詳細な 働きについては明らかではないが、ホルモンの「配達人」を始めとする生命機能において数多くの極めて大切な部分に関連している。 また「陰」「陽」のバランスの維持に関連を持つ主な化学成分ではないかとする説もある。さらに、なつめの実に含まれている二つの トリテルペン(ウルソリック酸とオレアノリック酸)は、腐食原生(虫歯を作る)バクテリアによって引き起こされる歯の侵食の初期の 段階を止める働きがある。しかし、この二つの化学成分はトウネズミモチ、梅、。オリーブなどの多くのハーブにも含まれている。したがって 、これら科学者の発見とハーブの効果を結びつけて考えることはできない。

種 別ナツメ属(クロウメモドキ科)
利用部位乾燥した熟果実
効能一般的強壮、体機能の正常化、「気」活力化。体液分泌の促進、 解毒作用、体内の栄養バランスの抵抗力を整える、血液強壮、顔色の改善
伝統的用途・食欲不振、疲労、軟便、ヒステリー、肌の改善
近代の用途・貧血症、高血圧症、紫斑病