アジア人参、アメリカ人参(Ginseng,Asian and American) 言うまでもなく薬用人参は世界で最も有名な漢方ハーブです。薬用人参は実に多くの効能・用途を持つが、何十年にもわたって 続けられた研究も何千とある出版物も、まだその有効性を証明するにはいたっていない。ならばどうして薬用人参の効果を主張 することができるのかと疑問に思う方もいることだろう。残念ながらそのなぜかは誰もわからないだろう。また、科学の力をも ってしてもけして薬用人参の有効性の核心をつきとめることはできないだろう。いま、言えるのは次の二点である。一つ目は 何十億という中国人が少なくとも2000年の間アジア人参を利用し、高い評価を与えてきたということ、二つ目は中国人はけして 愚かな国民ではない、ということである。
ここでアジア産のものとアメリカ産のものの違いについて触れておいたほうがよいだろう。アジア人参は加温性に優れ、特に 病後の体力回復を必要としている方々に勧められる。アジア人参は体の抵抗力を強めるための一般的な強壮剤として用いられる。 赤ら顔または元気が有り余っているような過度の「陽」の人は服用すべきでない。一方、アメリカ産のものは冷却作用に優れ、 通常は解熱や熱射病の手当てに使用される。アメリカ人参「陰」が不足している人、愚痴の「陽」の人に効果がある。
手足が冷えがちでだったり、いつもなんとなくだるい。吸収がか細いといった症状が思い当たる方には是非アジア人参の服用を 勧めたい。だが、極度に活動的であったり、ほてりがちまたは精力がありあまってるような方はアジア人参の服用は避け、アメ リカ人参を用いるようにお勧めする。アメリカ人参の根とアジア人参の葉は二日酔いの治療にも効果がある。
薬用人参は(アジア産、アメリカ産ともに)ニンジンサポニン(ジンセノサイドとパナコサイド)及び多糖類をはじめ多種多様 の成分を含有する。これらの成分が一体となって薬用人参のもつさまざまな効果をもたらしている。みなさんの中に「標準」 薬用人参と表示された商品を目にしたことがある方もおられることと思うが、これは測定可能な量のジンセノサイドを含んでいる という意味である。だがこのような表示があっても、たいていは何十種もあるジンセノサイド成分のうちの1~2種類のものしか 入っていないことが多い。ジンセノサイドこそが薬用人参唯一の有効成分であり、またこれらの化学成分は検出できるので少なく ともその成分は希釈用のデンプンや糖類以外に薬用人参の有効成分を含有している保証になると科学者は考えたようだ。しかし ながら、その製品に薬用人参のすべての成分を含んだ抽出液(そのような抽出液が抽出可能かどうかはわからないが)を混入しな い限り、ジンセノサイド以外の他の有効成分はその製品には入っていないことになる。したがって、中華街のハーブ店に行って 薬用人参の根を買い求め、自分で煎じて飲むのが薬用人参の一番よい摂取方法ではないかと思う。なぜならば、市販の薬用人参 商品はどういった種類の人参を使用しているかを表示してないことが多いからである。たまに特定の種類の名称がラベルに記載さ れているものを見かけるが、おそらく多種の植物も混入されていることが多いのではないかと思う。さまざまな種類がある薬用人 参の違いを分かっていない業者も多いからである。薬用人参の煎じ方は実にシンプルである。ティースプーン1~2杯分のすりお ろした根、または細かく砕いた葉をカップ一杯分の沸騰したお湯に入れて5~10分間まてば出来上がりだ。

利用部位乾燥させた根
効能<アジア人参>
加温作用、一般強壮、刺激作用、抗ストレス、 抗放射線、免疫調整、鎮静、低血圧症、低血糖症
<アメリカ人参>
冷却作用、口渇除去、解熱、強壮
伝統的用途<アジア人参>
・虚弱体質、疲労、冷え性、心臓虚弱、 精神力及び体力消耗(特に病後の回復を促進)、不眠症、食欲不振、男性の性的不能、リューマチ
<アメリカ人参>
発熱、日射病、口渇